ROOT催事場マウスランド

#12 硯マウス

硯マウス

PS/2って御存知ですか?
ゲーム機はPS2です。私の言ってるのはPS/2。
マウスやキーボードなどを接続する、接続コネクタの規格です。

今でこそマウスはUSBで接続するのが当たり前、無線やBluetoothなんてのもありますけど、
昔話で何ですが、少し前まではPS/2で接続するものでした。
USBが登場したての時は、OS側でしか接続機器を認識せず、OSが立ち上がらない時は全く操作ができないということが多々ありました。
今はほとんどそういう心配はなくなりましたが、その時植え付けられた不安はなかなか払拭できずにいられなかったのです。

前回紹介したマウスの写真にもついてましたが、USBをPS/2に変換するコネクタってあるんですよ。
これさえあれば、どんなUSBマウスでも、PS/2で使えるんですよ。
やったー!

と思い込んでたんですが違いました。
マウス側でも、PS/2に対応していないと、このコネクタは使えないんだそうです。
残念ですね。

前置きが長くなりましたけど、このマウスは、その時の実験台に買った物です。
パッケージには「硯」と毛筆体で大きく書かれていた記憶。
黒く鈍く光る筐体は、どっしりと構え、字を書く(=パソコンを使う)人のまさに気概そのもののようです。

買ってきた直後にこれにPS/2コネクタをつけたんですが、見事に動きませんで。
ひどくがっかりして、すぐにしまっちゃっておりました。
その後普段使ってたマウスがダメになっちゃったので、こいつがデビューすることになりました。
もうPS/2じゃないです。USBです。

私としてはかなり長い期間使っていたと思います。
黒い部分が加水分解を起こし、ネチネチがついてしまい、空気中のホコリやら何やらをばんばん付着させ、
びっしりと毛が生えたようになりました。
我慢できなくなり、取ろうとしたんですが、こすっても全然とれず、徒労に終わりました。

やがて思いついたのが、消しゴム。
消しゴムで強くゴシゴシこすると毛玉がみるみる取れていきます。やったね!

という掃除を経て、一度は復帰できたものの、今度は底面の滑りが急に悪くなり、激しくストレスを感じるようになりました。
どれだけ使ってたかもうわからないですが、ここで引退させることに相成りました。

まだ動くことは動くので、買い換えたマウスがダメになった時に緊急用に使うとかすることになると思います。