ROOTWEB企画ドラえもんゲーム列伝

ドラえもんメモリーズ のび太の思い出大冒険

2000年、ドラえもん連載開始30周年記念という節目にリリースされたものでございます。(ここ重要)

「メモリアルショット」と呼ばれる、これまでの原作の名場面を描いた絵を集めていくというアクションゲームです。
集めた絵は、ゲームボーイ周辺機器のポケットプリンタで出力することもできます。
ファンにはたまらない1本、のはず、だったんですけどねえ。

私個人の感想としては、これを「30周年記念ゲームです!」というにはかなりお寂しい内容だと思います。
メインとなるアクションステージは、2000年のゲームとしては、「これはないんじゃない?」というものです。
…えっ、前回のペットの物語でも同じようなこと言ってたって?
ペットの物語ほどじゃないですけど、これもかなり香ばしいゲームといわざるを得ないです。

・基本は横スクロールアクションなのですが、後戻り不可。スーパーマリオじゃないんだから。
・ジャンプの挙動がどこか変。ふわっふわしてます。もっときびきび動いて欲しいんですが。
・「ふりだしにもどる」が配置されているが、スーパーファミコンだと取得すると中間セーブなのに対し、 こちらはステージ最初に強制送還される。紛らわしいよ!

レギュラー5人をプレイヤーキャラクターから選択して、ステージクリアをしていくのですが、 絵がもらえる条件が各キャラクターでバラバラです。
アイテム集めをしなければならないスネちゃまとドラちゃん、敵を多く倒さなくちゃいけないたけし、 時間制限ののびちゃんと静香。
得意なのを選んでやればいいとは思いますが、私はドラちゃんがやりやすかったかな。

さらには、クイズも搭載されており、これが非常に難易度の高いものです。
これを連続10問クリアしないともらえない絵もあります。
のびちゃんが100点を取ったときの絵でしたが。
これは嫌いじゃないです。

また、ゲームボーイカラーを持っていないともらえない絵も存在します。
ゲームボーイカラーの赤外線ポートに、テレビなどのリモコンで信号を送ると、 ランダムか何かでステージが出現するというものです。
大丈夫だと思いますけど、リモコンによっては、出すことのできない絵もあるのかもしれません。

クイズモードはやや楽しいので、クイズに重点を置いた方がよかったような気もします。
って、クイズに特化したゲームもあるにはあるんでなんともいえませんが。
これで30周年と祝うのは、ファンとして、ちょっとねえ、という感想でした。

お勧め度:☆

動作するGBC本体をお持ちであれば☆☆。