ROOTWEB企画ドラえもんゲーム列伝

ドラえもんのび太の宝島

同名の劇場版のゲーム化。
「宝島」を発見したのび太は、帆船を作り、宝島を目指す航海に出発する。

操作感としては、以前の南極カチコチ大冒険に近いです。
ただし今回はゲストキャラがいない上、静香がゲーム序盤から終盤まで離脱してしまうため、
ゲームの大半は実質ドラえもん、スネちゃま、ジャイアン、のび太の4人で進めることになります。
※ストーリーが進むとドラえもんとのび太のみになるときもあります

今回はスタミナという要素が存在します。
アクションパートで行動を開始すると、スタミナを表すゲージがみるみる減っていきます。
スタミナが0になっても即アウトにはなりませんが、
体力の自動回復(今回はキャラ問わず回復)がなくなってしまうため、場合によってはピンチに繋がります。
スタミナは、料理を食べたり、秘密道具を使用したりすることで回復できます。
このスタミナシステムがある程度の緊張感を与えてくれるのは良いと思います。

アクションパートでは、キャラクターをいつでもチェンジ可能です。

  • ドラえもん:サブウェポンの回復時間が早いが、ネズミの敵が現れると操作困難になる。
  • のび太:ショックガンを武器にする。気持ち連射が可能。
  • スネ夫:移動スピードが速い。コエカタマリンを武器にする。
  • ジャイアン:スーパー手袋を使用する。一部の壁を壊せる。

はい、以前とあまり変わってないです。
ただ前回は成長要素があったため、スネちゃまが埋没してしまってたのですが、
今回は成長要素がないため、スネちゃまはそこそこ使えます。

実際ゲーム中でのキャラクターの性能としては、以下の感じです。

  • ドラえもん
    ネズミの敵さえいなければ結構使える。
    特にラストステージあたりになると敵の攻撃が激しくなるため、
    ひらりマントが必須になってくるが、回復時間が早くてすぐ使えるのは大きい。
  • のび太
    他のメンバーと比べて幾分武器の連射ができるよう。
    また飛距離がかなり長いため、マップによってはかなり遠くから敵を狙い撃ちできる。
    一番安定して使えるキャラ。
  • スネ夫
    コエカタマリンの硬直が非常に長く、戦闘向きではない。
    ただ足が速いことから、あらかた敵を片付けた後の探索要員としては十分アリ。
  • ジャイアン
    障害物を壊す以外、使いどころがない。

また今回は、アクションパートで拾った食材を「料理」して、できたものを食べることで様々な効果が得られます。
ライフ回復のため、終盤あたり重宝するのではないでしょか。

一方、残念なところも少なくなく…



背景のポリゴン(正確にはテクスチャー?)の描画順番がどうもおかしくて、
台詞などのUIの上に描画され、全く文字が見えないことがありました。
これ、デバッグで出なかったのかなぁ。簡単に出せるバグだと思いますけど。
最初のチュートリアルステージなので、説明が見えないのはちょっと辛いんじゃないですかね。


もう一つ。
自機の当たり判定がかなり厳しすぎる印象です。
キャラの見た目以上に大きなコリジョンが設定されているようです。
上の写真、ダメージゾーン(トゲ床)が配置されている間、
1キャラ分だけ開いている地面を通過すると、ほぼ確実にダメージを食らいます。
はい、どちらか床を踏む判定にひっかかります。
何度も通過してみたんですが、一度もノーダメージでは越えられませんでした。
周りが壁でそこを通過するしかない、という場所もあり、これがかなりストレスになりました。

ストーリー部分は劇場版を忠実に追った作りで申し分ないのですが、アクションパートがやや雑になってる印象でした。
どうにかならなかったものか。

そしてこれがアクションでの3DS最後のゲームになったようです。
次回作からSwitchになるんですが、こちらはいつになるかなぁ…

お勧め度:☆☆☆☆

南極カチコチ大冒険が良ゲームだっただけに少し残念な感じで終わった印象です。